インフルエンザについてのお話
今回はインフルエンザについて、広津外科・消化器外科医院(久留米市原古賀町)の広津順先生にお話を聞いてきました。
院長 広津順
Q. インフルエンザと一口に言ってもいくつか種類があるようですが原因となるウイルスはどんなものなのですか?
A. A型、B型、C型があり、A型が一番多いです。A型は、ソ連型、香港型が流行ウイルスですが2009年にブタインフルエンザウイルス由来と考えられる新たなA型ウイルスが登場し、短期間に世界中に拡大しました。“新型インフルエンザ”と世間を騒がせたのも記憶に新しいと思います。ただ、症状は従来のウイルスと大きな違いはないことが分かっています。
Q. 発症した時はどんな症状が出るのですか?
A. 突然の38℃を超える発熱、上気道症状(咽頭痛)、倦怠感、頭痛、関節痛などの全身症状です。
Q. 有効な予防手段について教えて下さい。
A. まずは、何と言ってもワクチンの接種です。効果が出るまでには約2週間かかると言われています。ですから流行する前の接種が大事です。他の予防方法としては、十分な栄養と休養をとる、ウイルスは乾燥状態を好みますので室内の加湿、手洗い、うがい、マスク、人ごみを避けることなどです。
Q. もし、発症してしまった場合はどのようにするといいでしょうか?(家庭、職場・学校などでの対応、受診の際の注意点など)
A. 疑わしい症状が出た場合は医療機関を受診し、インフルエンザの診断をされたら、薬が処方されます。従来の内服薬に加えて、最近では吸入1回だけで済む吸入薬もあります。 発症後、1週間程度はウイルスが排出されますので、熱が下がってから2日間は自宅安静が必要です。自宅でもほかの家族と極力接触が少ないように気を付けましょう。特に、高齢者、お子さんには注意が必要です。
そろそろ、インフルエンザが流行する季節です。かかってしまうと非常にきつい思いをしますし、お仕事をされてあるかたはお仕事をお休みしなければなりません。特に、受験を控えてある学生さんなどは特に注意が必要かと思います。予防接種と日頃の予防が大切です。
投稿日:2013年12月04日(水)