フッソのはなし① -フッソを活用しましょう!(コラム第14回目)
皆様こんにちは。みやのじん歯科クリニックの本田祐佳です。
前回の「 虫歯のはなし②-善玉菌vs悪玉菌-」はいかがでしたでしょうか?
第14回目の今回は「フッソのはなし① -フッソを活用しましょう!–」です、是非ご覧下さい!
副院長 本田祐佳
虫歯予防には・・・
■虫歯菌を子供にうつさない。
■規則正しい食生活をする。
■プラーク(細菌の塊)をきれいに取ることが重要な鍵となります。
さらに補助的役割としてフッソが非常に有効なことをご存知でしょうか?
そもそもフッソって何?
フッソ、と聞くと特別なものと思われるかもしれませんが、実は体を構成する必須微量元素のひとつです。
体の、特に歯や骨をつくる石灰化に欠かせない物質です。
決して特別なものではなく、土壌や川の水、海水などあらゆる環境中に存在します。
それら大地の恵みの食品などにも存在します。
日々の食生活から取り込まれ骨などに蓄積され、成人では体内に約2.6グラムのフッソが存在します。
フッソの働き
生えてきたばかりの歯は見た目は完成しているようですが実はとっても表面の構造が弱いんです。
歯の表面のエナメル質にフッソが働きかけ、エナメル質自体の構造が変わり、酸に強く虫歯になりにくい歯になります。
(ハイドロキシアパタイト→フルオロアパタイト)
さらに初期の虫歯を修復する力もあります。
安全なの?
フッソ入り歯磨剤を飲み込んでも24時間以内に約90%が尿から排泄されます。
フッソの急性中毒は6才児で約40グラム、(約一回0.4グラムで100回分)に当たります。
しかもすべて吐き出さずに飲み込んだ場合です。
(※目安として大人用の歯ブラシに2/3程度で1g程度になります)
こんなに沢山の量を1度に口に入れてすべて飲み込むということはないと思います。
第14回のコラムは「フッソのはなし②-う蝕予防効果-」です。次回もお楽しみに!(12月18日頃配信予定)